
9月23日、秋分。
日付の特定はなく、「秋分の日」として明治以降に国民の祝日として制定されました。
秋分の日には皇霊殿で「秋季皇霊祭」という宮中祭祀が行われ、歴代の天皇や皇族の霊を祀るための重要な日。
祖先を敬い故人をしのぶ日、自然の恵みに感謝する日でもあります。
二十四節気のうち「春分の日」「秋分の日」の2つだけは祝日。
ちょっと特別な節目なんですね。
秋分は昼と夜の長さが同じくらいになり、この日を境にお日様の光を感じられる時間が短くなる。
そう、秋が深まっていきますね。
暑さ寒さも彼岸まで。
今年は猛暑で、9月になっても暑い日が続いてますが、これから日を追うごとに空は秋雲へと変化していくでしょう。
どの季節にも、青い空に白い雲はありますが、みなさんが思い描く秋空ってどんな感じなのでしょう。

真っ青の空は気持ちが良いけど、私は雲のある秋空が好きです。
満月にもちょっと雲がかかっていると風情に感じるでしょ。
秋雲には、うろこ雲、いわし雲、ひつじ雲、すじ雲など、たくさんの種類があります。
「うろこ雲」「いわし雲」は高度5,000~13,000mに現れ、影ができないことが特徴で、雲の一つひとつが白色をしています。
「ひつじ雲」はひつじの群れのように見える雲で、高度5,000m前後に出現する雲。
「すじ雲」は高度5,000~1万3,000m程度のところで上空の風が強いときに出現しやすく、空気が澄んでいる秋に多い雲。
秋の空は空気が乾燥して透明度が高く、薄く広がる雲が多いですね。
風が強いと、時間とともに少し形が変わっていきます。
ゆっくりと空を見上げ、その時に見える雲を観察してみませんか。
地面に寝転びながら、様々な形や模様の雲の中から、お気に入りの形が見つかるよ良いですね。

青と白のつながりでもう一つ。
先日、大阪万博へ行ったのですが、思い切って少し足を伸ばして姫路まで行き、青い空に映える白い城を見学してきました。
(雲ひとつ無い暑い一日でした・・・)
姫路城、ゆっくり半日観光。
これから暖色に染まっていく季節。
目から入る色彩を楽しみながら過ごしていきましょう。

次回10月8日、「寒露」はコロスケの担当です。お楽しみに!