協会設立にあたって

朝日に向かって

 多種多様な情報や価値観を手軽に調べ、知ることができる今、リアルな体験から自分の血肉になっているものはなんなのだろうと、ふと不安になることがあります。自分の信じていたことがちょっとした視点の変化でガラッと見え方が変わることも度々ではないでしょうか?

 その時にショックを受けるのか、新しい価値観の出会に喜びを感じるのかはその時次第のことですが、幸せな気づきにたくさん出会えたと感謝し、自分のことがもっと好きになれるような生き方ができたら、きっと人生はもっと豊かになるはず。ウェルネスな生き方とは自分の心の軸を見定めつつも、柳のようにしなやかに生きていけるそんな強さを学んでいく旅のようなものな気がします。

 そんな旅の中でも、緑豊かな森の中にいる時に幸せな気づきの出会いは多く訪れます。木陰に差し込む煌めく日差しに戯れる時、山並みを昇るご来光に接する時、揺らめく焚き火の炎を見つめる時、自然の営みの中で人はやすらぎを感じ、リラックスした中で本来の感性が呼び覚まされる、そんな自然の力に寄り添いながら、「心とカラダの健康づくり」を楽しく行なっていく一つの手段が「ウェルネスツーリズム」です。

 「一般社団法人ウェルネスツーリズム協会」(TWTA)は、2022年1月11日、とちぎの自然が大好きな5人のメンバーにより設立しました。日本一広大な関東平野の北端に位置し、青森から東北地方を縦断してくる奥羽山脈とが出会うとちぎは、変化に富んだ標高差と植生を持ち、さまざまな自然環境や文化、おいしい食を生み出しているのです。地味だけどすごいポテンシャルを持つとちぎの魅力をぜひ多くの皆さんに知ってもらい、私たちと一緒に素敵な時間を過ごしていただける仲間が集うプラットフォームにこの協会がなることができたらとても素敵だと考えています。

 キャンプにカヤック、森林浴ハイキングやスノーシューハイク、アイスクライミングなどなど、とちぎの自然を生かした遊びを極めてきたメンバーが皆さんのことをお待ちしています。

 一般社団法人とちぎウェルネスツーリズム協会 代表理事 松 本 邦 夫

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